柵草紙しがらみそうし)” の例文
その次の『柵草紙しがらみそうし』を見ると、イヤ書いた、書いた、僅か数行に足らない逸話の一節に対して百行以上の大反駁を加えた。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
さ聞きてにわかにその本こひしく、お祖母ばあ様の手垢てあか父の手垢のうへに私の手垢つきしかず/\、また妹と朱など加へし『柵草紙しがらみそうし』のたぐひ、都へも引きとらまほしく、母ゆるさば
ひらきぶみ (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
自ら席を設けて公衆に語るようになった。柵草紙しがらみそうしと云ったのがその席だ。
鴎外漁史とは誰ぞ (新字新仮名) / 森鴎外(著)