柴井町しばいちよう)” の例文
嘉永かえい元年九月十二日の宵である。芝の柴井町しばいちよう近江屋おうみやといふ糸屋の娘おせきが神明前しんめいまえの親類をたづねて、五つ(午後八時)前に帰つて来た。あしたは十三夜で、今夜の月も明るかつた。