柴井町しばいちょう)” の例文
この辺の縄張は、柴井町しばいちょう友次郎ともじろうという御用聞、二足の草鞋わらじを履いているという悪評もありますが、まず顔の通った四十男。
「弥助とお前は敵同士だ。それに投げ銭といい、煙草入といい、この下手人は、平次に相違ないと、柴井町しばいちょう友次郎ともじろうも言い、石原の利助も言うが、どうだ」
一番最初に行ったのは神谷町かみやちょうの酒屋伊勢徳いせとく、この辺は柴井町しばいちょうの友次郎の縄張ですが、平次一期いちごの浮沈にかかわることで、日頃仲の悪い友次郎の思惑などを考えちゃいられません。