枝指むつゆび)” の例文
粤西えっせい孫子楚そんしそという名士があった。枝指むつゆびのうえに何所どこかにぼんやりしたところがあったから、よく人にかつがれた。その孫は他所よそへ往って歌妓げいしゃでもいると、遠くから見ただけで逃げて帰った。
阿宝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)