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果敢無
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はかな
ふりがな文庫
“
果敢無
(
はかな
)” の例文
それだけに経験に於てすら何か人生全般にわたって頼むべからざる
果敢無
(
はかな
)
さを感得したほどの繊鋭なカンを持ち、しかも
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
その
妓
(
こ
)
は仲の町のある家の抱えであったが、さっぱりお座敷がなくて姐さんや朋輩からも冷遇されていたが、ついにわが身を
果敢無
(
はかな
)
んで死を
択
(
えら
)
んだ。
桜林
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
近代の象徴詩などというと
雖
(
いえども
)
、かくの如くに自然に行かぬものが多い。「
細砂
(
まなご
)
にも」をば、
細砂
(
まなご
)
にも自分の命を托して
果敢無
(
はかな
)
くも生きていると解するともっと近代的になる。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
……さういふ
果敢無
(
はかな
)
さが慌ただしい色情の裏側に、むしろうら悲しくやるせない刻印を押してゐるやうに思はれて、物の哀れとも言ふべきものが、侘しく胸に泌みて来るばかりであつた。
黒谷村
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
人の世の
果敢無
(
はかな
)
さ、
久遠
(
くおん
)
の
涅槃
(
ねはん
)
、その架け橋に、わたしは奇しくも
憩
(
いこ
)
い度い……さあ、もう何も言わないでね。だいぶ暗くなったから、燈でもつけて、それからお
斎
(
とき
)
でもお隣の聖におあげなさい
或る秋の紫式部
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
果
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
敢
常用漢字
中学
部首:⽁
12画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“果敢”で始まる語句
果敢
果敢々々
果敢々々敷
果敢迅速