“板壁”の読み方と例文
読み方割合
いたかべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
而してタヽキは出来て居なかったが、丁度彼の誕生日の十月二十五日に浴室の使用初つかいぞめをして、「日々新」と父がその板壁いたかべに書いてくれた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
その地下室の板壁いたかべの一部がぶらぶらしており、怪しく思ってその板壁のうしろをのぞいてみたところ、そこは、がらんどうになっていた。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
入り口の横の板壁いたかべにかけてあった便所用の雑巾を一枚とり、それをたたきの上のバケツの水にひたして、しぼったあと、大河のはいっているのとは反対のはじの大便所の戸をあけ、中にはいった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)