“東徙”の読み方と例文
読み方割合
とうし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは北条霞亭の東徙とうしを語るに先だつて、霞亭は何時めとつたか、何時仕へたかと問うた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは此年辛巳五月二十六日に、菅茶山の北条霞亭に与へた書の断片中より、既に当時西遊途上にあつた狩谷棭斎の数日間の行住去留を検出し、又受信者霞亭の東徙とうしの時を推定しようと試みた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
山陽の「福山藩給俸五口、時召説書」と書したのが是である。花亭は解褐の年即東徙とうしの年となしてゐたが、実は解褐の東徙にさきだつこと二年であつた。霞亭は己卯四十歳にして既に阿部家の禄をんだ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)