“杞人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きひと60.0%
きじん40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愚かなるわれら杞人きひと後裔こうえいから見れば、ひそかに垣根かきねの外に忍び寄るとら獅子ししの大群を忘れて油虫やねずみを追い駆け回し
時事雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それかといって神経衰弱にかかった杞人きひとでない限り、いつ来るかもわからない「審判の日」を気にしてその時の予算までを今日の計画の中に組み込むわけにも行かない。
ロプ・ノールその他 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
もしこれ杞人きじんの憂ひにあらずとなさんか、掃墓の興は今の世に取残されしわれらのわづかにこれを知るのみに止りて、われらが子孫の世に及びては
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
杞人きじんうれいですか?」
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)