“杉苔”の読み方と例文
読み方割合
すぎごけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京都の湿気のことを考えると、私にはすぐ杉苔すぎごけの姿が浮かんでくる。京都で庭園を見て回った人々は必ず記憶していられることと思うが、京都では杉苔やびろうど苔が実によく育っている。
京の四季 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
池のをとざす青々とした杉苔すぎごけのあいだで、ときどき大きなこいがはねあがる。
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
広庭ひろには天鵞絨びろうどごけにうづもりて道をたばさむ杉苔すぎごけ草苔くさごけ
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)