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木訥
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ぼくとつ
ふりがな文庫
“
木訥
(
ぼくとつ
)” の例文
そのあとを受けてアストン博士は
木訥
(
ぼくとつ
)
な口調で同位元素の質量偏差を説明し、チャドイック博士がα粒子による原子の人工崩壊を述べたのであった。
英国の物理学界と物理学者
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
と
木訥
(
ぼくとつ
)
の口調で懸命になぐさめ、金内の肩に積った粉雪を払ってやったりするのだが、金内は、そのように優しくされると尚さら心細くなり、あああ
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
誠忠、律義、
木訥
(
ぼくとつ
)
、
恭謙
(
きょうけん
)
、そういう性質の正成ではあったが、宮家とはことごとく気心が合い、水魚の交わりを呈していたので、何事も気安く云うことが出来た。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
腹の
中
(
なか
)
で
如何
(
いか
)
なる事を考えていても、逢えば、誰にも、愛想がよく、人をそらさず、ずいぶん
如在
(
じょさい
)
のない人である、それで、
大抵
(
たいてい
)
の人は、茂吉を、「
木訥
(
ぼくとつ
)
」な
好
(
よ
)
い人である
茂吉の一面
(新字新仮名)
/
宇野浩二
(著)
と佐吉は
木訥
(
ぼくとつ
)
な調子で、その口調をまねて見せた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
「おおよその郷民は仁に近い
木訥
(
ぼくとつ
)
、融通きかぬ手合いではござるが、中には利に
敏
(
さと
)
い者もあって……」
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“木訥”の意味
《名詞》
木訥(ぼくとつ)
素朴で無口であること。また、そのようなさま。飾り気がないこと。
(出典:Wiktionary)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
訥
漢検1級
部首:⾔
11画
“木訥”で始まる語句
木訥漢