“有磯海”の読み方と例文
読み方割合
ありそうみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本願寺もうでの行者の類、これに豆腐屋、魚屋、郵便配達などがまじって往来引きも切らず、「早稲わせの香や別け入る右は有磯海ありそうみ」という芭蕉の句も、このあたりという名代の荒海あらうみ、ここを三十とん
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
早稲わせの香やわけ入る右は有磯海ありそうみ 同上
発句私見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
有磯海ありそうみから親不知おやしらずの浜を、五智の如来にょらいもうずるという、泳ぐのに半身を波の上にあらわして、列を造ってくとか聞く、海豚いるかの群が、毒気を吐掛けたような入道雲の低いのが、むくむくと推並おしならんで
瓜の涙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)