有之間敷これあるまじく)” の例文
かくのごとくいきおい強き恐ろしき歌はまたと有之間敷これあるまじく、八大竜王を叱咤しったするところ竜王も懾伏しょうふく致すべき勢あい現れもうし候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
其節御前様の御腹立おんはらだち一層強く、私をば一打ひとうちに御手に懸け被下候くだされさふらはば、なまじひに今の苦艱くげん有之間敷これあるまじく、又さも無く候はば、いつそ御前様の手籠てごめにいづれの山奥へも御連れ被下候くだされさふらはば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
かくの如く勢強き恐ろしき歌はまたと有之間敷これあるまじく、八大竜王を叱咜しったする処、竜王も懾伏しょうふく致すべきいきおい相現れ申候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)