暮増くれまさ)” の例文
その内に、翡翠かわせみの背らしいのが、向うで、ぼっと大きくなり、従って輪郭りんかくおぼろになったが、大きくなったのは近づくので、朧になるのは、山から沼の上を暮増くれまさるのである。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)