暗討やみうち)” の例文
氏の生活と事業とは卑怯な自然の暗討やみうちに遭つて未完成のまゝ残されてしまつた。それは氏の運命であると共に、また人間の運命である。
「それそれ、それに決ったよ八。昨夜ゆうべの柳原の暗討やみうちも、今日の押掛女房も、その結び文が欲しかったんだ、——何だってまたつまらねえ遠慮をして、俺に渡さなかったんだ」
「御用心あそばせ、暗討やみうちがありまする」
上田敏氏が亡くなつた当時、自分はこんな痛ましい死はない、全く運命の暗討やみうちだと思つたが、島村氏の死もまた同じやうな運命の暗討であつた。卑怯な運命の不意討であつた。