“暗所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんしょ50.0%
くらがり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一睛いっせい暗所あんしょに点ぜず、藤尾は眼を上げなかった。ただ畳に落す靴足袋の先をちらりと見ただけでははあと悟った。小野さんは座に着かぬ先から、もうめられている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうして真っ直ぐに前方を見ると、面紗の女とダンチョンとが木立の繁った暗所くらがりの方へ、側目わきめもふらず歩いて行く。程よい間隔を中に保って、ラシイヌはその後を追って行った。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)