普魯西プロシア)” の例文
今日の流行語を以ていえば、頑強に立憲的運動に反抗した墺太利オーストリア普魯西プロシア日耳曼ゲルマン列国もことごとく敗北して立憲政治をくに至った。
東亜の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
ビスマークのときめく普魯西プロシア政府はなおこと統一の中心にならねばならなかつた。彼の所謂いわゆる「国家」とならねばならなかつた。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ところで、墺国の方はどうかというに、そのナポレオンの侵略を食い止める手段として、当時勃興の途にあった普魯西プロシアと同盟しようと策していた。
今昔茶話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
独逸ドイツは二十五の独立国家より成る連邦であるが、纏まっては名称の示す如く帝国である。連邦の首長は普魯西プロシア国王これに当り、子孫相継いで皇帝カイゼルと称することになって居る。
一昨年の普魯西プロシア年報に載せたるウンドが哲學系といふ評論などを見ば
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
普魯西プロシアの兵隊が押寄せて来た頃は、僕はあそこに住んでいたのだ。
狂女 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
其結果として凡てに課せられたる義務兵役と、其義務兵役から生ずる驚ろくべき多くの軍隊とは、支配権を有する普魯西プロシアに取つて大いなる力であつた。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼の云ふ所によると、普魯西プロシアの軍国主義はヘーゲルの観念論の結果に外ならんといふのである。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)