トップ
>
時風
>
じふう
ふりがな文庫
“
時風
(
じふう
)” の例文
夜、濱傳ひを歸り來れば、西南の
時風
(
じふう
)
にはたかれて進む獅子のやうな印度洋の怒濤が、恐しい泡沫を磯際にぶつけてゐる。
椰子の樹
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
上野ばかりでなく、僧院に、男か女かわからない者が出入りするのは、
時風
(
じふう
)
の当然で、ふしぎはない。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「分らぬ奴だな。上杉家や足利家がと、いつ言った。……しかしだ。武家全般の
時風
(
じふう
)
とあれば、上杉家だって、
末始終
(
すえしじゅう
)
にゃあ、ろくなことはありッこない。見切りをつけていい潮だ」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わけて知職人の多い南都は
時風
(
じふう
)
も烈しい。——今も、相手の弁を
嘲
(
わら
)
って
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遊戯化されないのは、武門の武事だけ——という
時風
(
じふう
)
である。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“時”で始まる語句
時
時分
時雨
時間
時鳥
時々
時計
時刻
時代
時節