“是時”の読み方と例文
読み方割合
このとき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有りとしも思はれぬ事なり。友は再び眼を舞臺に注ぎて詞なし。ヂドは戀の歡を歌へり。清き情は聲となりて肺腑よりほとばしり出づ。是時このときに當りて、我心は怪しく動きぬ。
闇中に跳躍する事なきにあらず、是時このときあたつて、わが身心には秩序なく、系統なく、思慮なく、分別なく、只一気の盲動するに任ずるのみ、若し海嘯地震を以て人意にあらずとせば
人生 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
是時このときわれ思ふ、大衆たいしゆう女人によにんを、恐ろしきときの近づくままに
(旧字旧仮名) / アダ・ネグリ(著)