早打はや)” の例文
多寡たかをくくッて通ろうとすると、すでに、熱海にいる釘勘から密告の早打はやが飛んでいて、小田原の役人や捕手とりてがビッシリ手配をしていたのであります。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「一晩派手にやったと思やあ三百両は安いもの、路銀は早打はやで取り寄せる。……だが、お千絵様ちえさまから頼まれた大事な手紙、ありゃ、てめえが別にあわせえりへ縫い込んでいた筈だっけな」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『今朝着いた早水、萱野の一番早打はやにつづいて、次々に、飛脚が江戸表を発っておる筈じゃ、追ッつけ、二番早打はやが見えよう。——何分にも遠い江戸の空、待つよりほかに、知るすべもないで』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『二番早打はやが着いた!』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)