日傭ひでま)” の例文
僅かばかりの田圃を小作しているのであったが、それだけではどうにも暮らしがつかないので、伝平はよく日傭ひでまに出された。
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
日傭ひでま稼ぎに行ったって賃金がやすいし、なにしたって、売るもの廉ぐって、買うものたげんだから、町の奴等ばり徳さ。
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
せがれの春吉と、孫の菊枝とが、毎日のように日傭ひでま稼ぎに行くので、僂麻質斯リュウマチスの婆さんに攻め立てられ、老衰した身体からだを、まるで曳きずるようにして、一日に二回ずつは
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
日傭ひでまに行くので、先に食事を始めた菊枝が、ちょうど食事を終わったばかりのところだった。
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「おあ! 俺が日傭ひでまで取って来たぜにだけはめでてけれ。馬を買うのだから。」
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)