方鍼ほうしん)” の例文
大洋にかじを失いしふなびとが、遥かなる山を望むごときは、相沢が余に示したる前途の方鍼ほうしんなり。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
大洋に舵を失ひしふな人が、遙なる山を望む如きは、相澤が余に示したる前途の方鍼ほうしんなり。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
松坂以来九郎右衛門の捜索方鍼ほうしんに対して、やや不満らしい気色を見せながら、つまりは意志の堅固な、機嫌に浮沈うきしずみのない叔父に威圧せられて、附いて歩いていた宇平が、この時急に活気を生じて
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)