方鍼はうしん)” の例文
そこの治療方鍼はうしん容喙ようかいするのは不都合であらうし、よしや言つたところで採用せられはすまいといふので、傍観してゐることになつた。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
大洋にかぢを失ひしふな人が、はるかなる山を望む如きは、相沢が余に示したる前途の方鍼はうしんなり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
われ其小説三派及梓神子あづさみこをみて、その取るところの方鍼はうしんを認めたり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)