新開地しんかいち)” の例文
新開地しんかいちにできた工場こうじょうが、ならって二つありました。一つの工場こうじょう紡績工場ぼうせきこうじょうでありました。そして一つの工場こうじょうは、製紙工場せいしこうじょうでありました。
ある夜の星たちの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
大東京のホルモンを皆よせあつめて来たかのような精力的エネルギッシュ新開地しんかいち、わが新宿街しんじゅくがいは、さながら油鍋あぶらなべのなかでられているような暑さだった。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
つまりは田のすくない新開地しんかいち女房にょうぼうたちが、仕事のひまひまに畠の産物を持って、稲作いなさくのいそがしい村々へ売りに行ったので、それにつごうのよいような籠背負かごしょいというものが
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ほんとうは、それはまだ、東京の郊外こうがいの、ちょっとした新開地しんかいちにしかすぎません。
清造と沼 (新字新仮名) / 宮島資夫(著)