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斬奸
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ざんかん
ふりがな文庫
“
斬奸
(
ざんかん
)” の例文
金兵衛らの行為は、藩家のおためをおもう「
斬奸
(
ざんかん
)
」であって、いささかの私心もないし、これを詳しく糾明すれば、どこまで累が及ぶかもわからない。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
本文にわたくしは上田立夫と四郎左衛門とが故郷を出でゝ京都に入る時、早く
斬奸
(
ざんかん
)
の
謀
(
はかりごと
)
を定めてゐたと書いた。しかし
是
(
これ
)
は必ずしもさうではなかつたであらう。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
国威の拡張を
障
(
さそ
)
ふる事、決して浅少にあらざるをや、速やかに眼前に横たはるの
蠧賊
(
とぞく
)
を除き、士風の萎靡を振ひ、社会の昏夢を警醒せんと欲し、
斬奸
(
ざんかん
)
の策を決行す。
誰が罪
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
この変事は人の口から口へと潜むように伝わって来た。刺客はいずれも
斬奸
(
ざんかん
)
主意書というを
懐
(
ふところ
)
にしていたという。それには大老を殺害すべき理由を弁明してあったという。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「国賊安藤対馬、
斬奸
(
ざんかん
)
じゃっ。覚悟せい!」
老中の眼鏡
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
▼ もっと見る
四郎左衛門は土屋信雄と変名して、京都
粟田
(
あはた
)
白川橋南に入る堤町の三宅典膳と云ふものゝ家に潜伏してゐた。そして時々七人の同志と会合して、所謂
斬奸
(
ざんかん
)
の
手筈
(
てはず
)
を相談した。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
刺客はいずれも
斬奸
(
ざんかん
)
趣意書なるものを
懐
(
ふところ
)
にしていたという。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
斬
常用漢字
中学
部首:⽄
11画
奸
漢検1級
部首:⼥
6画
“斬奸”で始まる語句
斬奸状
斬奸之徒