斜向すじむこ)” の例文
蕎麦のできて来る間、西陽の窓に頬杖ついて、下の往来をながめていると、すぐ斜向すじむこうに
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その斜向すじむこうに花屋があった。剥身むきみのように幅の広がった顔と体の妹と姉とがいた。二人がいるうちは花屋の店もよけいにぎやかに見えたが、馬喰町ばくろちょう郡代ぐんだい矢場女やばおんなになってしまった。