“料理店（レストラン）” の例文
日曜は十一時頃から教会に行き、昼餐は料理店（レストラン）ですませて市外の公園にゴルフをしに行ったり夫婦で夕暮まで郊外の野道を植物採集に逍遙する。
男女交際より家庭生活へ (新字新仮名) ／ 宮本百合子(著)
僕なんかは、よしんばただの料理人にしろ、うまくゆきさえすればモスクワのペトロフカあたりで、立派な珈琲（カフェー）兼料理店（レストラン）を開業することができます。
カラマゾフの兄弟：01 上 (新字新仮名) ／ フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(著)
カイロのホテルや料理店（レストラン）には到る所に彼等が白の寛衣に赤帯を締めて食卓のサーヴィスをしてる姿が見られる。
七重文化の都市 (新字新仮名) ／ 野上豊一郎(著)
秋風が吹き初めて、街々の料理店（レストラン）では、牡蠣（かき）が旺んに売れる頃、私はそろそろフランスの麺麭が恋しくなって来たので、自由な独り旅をいい加減に切上げて、再びパリに帰って来た。
二人のセルヴィヤ人 (新字新仮名) ／ 辰野隆(著)
喫茶店や料理店（レストラン）の軽薄なハイカラさとちがうこのようなしみじみとした、落着いた、ややこしい情緒をみると、私は現代の目まぐるしい猥雑さに魂の拠り所を失ったこれ等の若いインテリ達が
大阪発見 (新字新仮名) ／ 織田作之助(著)