斎地さいち)” の例文
わし達がやすむ迄は、何の気振も見えず、この部屋の灯影ほかげに姿が見えた彼奴あいつだ。——差しずめ、一刻も早く、手配をするのが肝要じゃ。まず斎地さいちどのへらせに行け。岡村へも、野坂へも。
夕顔の門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)