敏捷はしっこ)” の例文
今開いとる産婆学校も、生徒は三四人しか居らんので、内実は堕胎専門に違いないと睨んどるんじゃが、姉歯の奴トテモ敏捷はしっこくて、頭が良過ぎて手におえん。
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「お前もなかなか敏捷はしっこくなったよ。話はそれから先が聞きものだ。」と重吉は笑う。玉子も傍から
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
だが、この少年なかなか敏捷はしっこい。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
敏捷はしっこそうなのが進みでて
顎十郎捕物帳:08 氷献上 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)