トップ
>
撈
>
かきさが
ふりがな文庫
“
撈
(
かきさが
)” の例文
かく言ひつつ
益
(
ますます
)
急に
撈
(
かきさが
)
せり。貫一は帽を
冠
(
かぶ
)
りたるまま火燵に
片肱掛
(
かたひぢか
)
けて、
斜
(
ななめ
)
に彼の顔を
見遣
(
みや
)
りつつ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その声を聞くとひとしく、白糸は
背後
(
うしろ
)
より組み付かれぬ。振り払わんとする間もあらで、胸も
挫
(
ひし
)
ぐるばかりの
翼緊
(
はがいじ
)
めに
遭
(
あ
)
えり。たちまち
暴
(
あら
)
くれたる
四隻
(
よつ
)
の手は、乱雑に渠の帯の間と内懐とを
撈
(
かきさが
)
せり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
されども彼は猶目を放たず、宮はわざと
打背
(
うちそむ
)
きて、
裁片畳
(
きれたたふ
)
の内を
撈
(
かきさが
)
せり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
撈
漢検1級
部首:⼿
15画
“撈”を含む語句
漁撈
手撈
撈海一得
海底撈月