摩尼まに)” の例文
いまだ一三高野山を見ず、いざとて、夏のはじめ青葉のしげみをわけつつ、一四てんの川といふよりえて、一五摩尼まにの御山にいたる。
むすめ、父の勅を受け、摩尼まに珠および諸珍宝を持って、これを糞穢に蔵す。室家大小とも、みなまた知らず。
めいめい持って来た物を上げてそれからお説教を聞いて摩尼まにを授かるんです。というのはまずそのラマが唵摩尼吠噛吽オンマニペツミホンという六字をとなえますと参拝者がそれについで和するのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
女の胸にひむるてふ祕密の摩尼まには盜まじよ。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
空相くうさう摩尼まにのまぼろし。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
青葉の茂みをわけながら、てんかわというところから山を越えて、摩尼まにの御山とよばれる高野山に行った。
摩尼まに金剛こんがう
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)