“掘立小舎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほったてごや50.0%
ほつたてごや50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
じっさい、そういう物を多くもっていればいるほど一層、人は貧乏なのだ。一つ一つの荷は十二軒の掘立小舎ほったてごやの中味をもっているかのように見える。
それが判るためにわたしはわれわれの鉄道——文明におけるあの最近の進歩である——の線路の両側の到るところにある掘立小舎ほったてごやを見ればそれでたくさんであろう。
そこには藁屋根わらやね掘立小舎ほつたてごや三棟みむねあつた。岩崎組、平野組、山田組と三つに分つてゐたのであつた。私はそのとつ附きの平野組に入つて行つた。人夫達は皆仕事に出払つて一人もゐなかつた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)