ちぎ)” の例文
みのるは買つて來た小さいパンを袋から出して、土間の中まで追つて來たメエイにちぎつて投げてやりながら、わざといつまでも明りのついた義男の方を向かずにゐた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
「彦、この百合を一つ残らず引っちぎって河へ叩っ込め。」