“抹額”の読み方と例文
読み方割合
もこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人の着故きふるしめく、茶の短い外套がいとうをはおり、はしばしを連翹色れんぎょういろに染めた、薔薇色ばらいろの頸巻をまいて、金モールの抹額もこうをつけた黒帽を眉深まぶかにかぶッていた。
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
象牙をもあざむく色白の額ぎわで巾の狭い緋の抹額もこうを締めていたが、その下から美しい鶉色うずらいろで、しかも白く光る濃い頭髪を叮嚀にとかしたのがこぼれでて、二ツの半円を描いて、左右に別れていた。
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)