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扯断
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ちぎ
ふりがな文庫
“
扯断
(
ちぎ
)” の例文
旧字:
扯斷
一ツ残りし耳までも
扯断
(
ちぎ
)
らむばかりに猛風の呼吸さへ為せず吹きかくるに、思はず一足退きしが屈せず奮つて立出でつ、欄を
握
(
つか
)
むで屹と
睥
(
にら
)
めば
天
(
そら
)
は
五月
(
さつき
)
の闇より黒く
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
我等を囚へし慈
忍
(
にん
)
の
岩窟
(
いはや
)
は我が神力にて
扯断
(
ちぎ
)
り棄てたり
崩潰
(
くづれ
)
さしたり、汝等暴れよ今こそ暴れよ、何十年の恨の毒気を彼等に返せ一時に返せ、彼等が
驕慢
(
ほこり
)
の
気
(
け
)
の臭さを
鉄囲山外
(
てつゐさんげ
)
に
攫
(
つか
)
んで捨てよ
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
扯
部首:⼿
7画
断
常用漢字
小5
部首:⽄
11画
“扯”で始まる語句
扯
扯斷