托氏とし)” の例文
香港ホンコン上海シヤンハイの支那人の中には、偶然この本を読んだ為めに、生涯托氏としを師と仰いだ、若干じやくかんの青年があつたかも知れぬ。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
今日けふ本郷ほんがう通りを歩いてゐたら、ふと托氏とし宗教小説と云う本を見つけた。あたひを尋ねれば十五銭だと云ふ。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
托氏とし宗教小説は、西暦千九百有七年、支那では光緒くわうしよ三十三年、香港ホンコン礼賢れいけん会(Rhenish Missionary Society)が、剞劂きけつに付した本である。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)