“托訴”の読み方と例文
読み方割合
たくそ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉見が未明にせがれ托訴たくそに出したのを見ると方略を知らぬのではない。書き入れるひまがなかつたのだらう。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
次いで首領はせがれと渡辺とを見舞によこした。筆者は病中やう/\の事で訴状を書いた。それを支配を受けてゐる東町奉行に出さうには、取次とりつぎを頼むべき人が無い。そこで隔所かくしよ見計みはからつて托訴たくそをする。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)