打靡うちなび)” の例文
夕日の余波なごりあるあたり、薄紫の雲も見ゆ。そよとばかり風立つままに、むらすすきの穂打靡うちなびきて、肩のあたりに秋ぞ染むなる。
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
細く沖ですくいを呼ぶ白旗のように、風のまにまに打靡うちなびく。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)