手作てさく)” の例文
それは手作てさくもするが「家の子」も小作も持ち、一郷十郷に由緒を知られ、関八州が封建の世となってこの方数知れぬ武家支配者を迎送しながら
新撰組 (新字新仮名) / 服部之総(著)
御坊ごばうこそくせをいだしてふねこぎ玉ふらめ、おとたかししづかにいへ、幽霊を見るともかまへて音をたて玉ふな、といひつゝ手作てさくとて人にもらひたる烟草たばこのあらくきざみたるもやゝすひあきて
仮りに札幌区外の山鼻やまばなはたの内に一戸を築き、最も粗暴なる生活を取り、且つ此迄これまで慣れざるの鎌と鍬とを取り、菜大根豆芋とう手作てさくして喰料しょくりょうを補い、一銭にても牧塲費に貯えん事を日夜勤むるのみ。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)