“戦女”の読み方と例文
読み方割合
ワルキューレ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だって、あの戦女ワルキューレみたいな、てんで意志だけしかないような冷たい女にだって、ときおりは愛使キューピッドドアを叩くことがあるだろう。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし、これには、権力を代表する指環もなければ、法と虚喝の大神ヴォータンも、愛のジーグフリードも、また、英雄の霊を戦場からはこぶ戦女ワルキューレもいない。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし、ウルリーケのすらっとした喪服姿が、おりからの潮風に煽られて、髪も裾も、たてがみのようになびいているところは、どうして、戦女ワルキューレとでも云いたげな雄々ゆゆしさであった。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)