戦国せんごく)” の例文
生才学なまさいがくにて長栄不朽ちやうえいふきう計画けいくわくのなるべきや、気を取りにくき聞人もんじんの気をよく取りてみな我用わがようとなしたるは、多くがたき才物さいぶつなり、もし戦国せんごくときにあらば、うまく英雄の心をりて
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
この考えはたしかに病的びょうてきだが、一つのなぐさめでもあった。足弱の子供をあやなすため、焼け残りの古本屋で、角力すもうの古雑誌を買ってあてがう。顧みて支那の戦国せんごく時の流亡人りゅうぼうじんを連想した。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)