成東なるとう)” の例文
成東なるとうから大多喜までの丘陵地の外に、これとほぼ平行して幾筋かの低い砂丘と湿地とが波をなしているのは、右の経過を記述するもので
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
おとよさんがおれに親切なは今度の稲刈りの時ばかりでない。成東なるとうの祭りの時にも考えればおかしかった。この間の日暮れなどもそうっと無花果いちじくたもとへ入れてくれた。
隣の嫁 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
成東なるとうの停車場をおりて、町形をした家並みを出ると、なつかしい故郷の村が目の前に見える。
紅黄録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
省作は夜の十二時頃酔った佐介を成東なるとうへ送りとどけた。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)