“愛染明王”の読み方と例文
読み方割合
あいぜんみょうおう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その跡を見送ると、ちょうど今のお社のあるところまで来て、愛染明王あいぜんみょうおうの姿を現じて行方知れずになったといってあります。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
きずは癒着するにはしたが、なにぶん、眉間みけんの真中を牡丹餅大ぼたもちだいだけり取られたのだから、そのあとがありありと残って、まあ出来損ないの愛染明王あいぜんみょうおうといった形だ、とても、あの人相では
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「いや、その傷が物怪もっけの幸いというものだ。我々の眼で見ると愛染明王あいぜんみょうおうすがただ」
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)