愛婦あいふ)” の例文
道が一直線に渡つてゐるので、んだ自分は獨り手に前進してゐる。思ひはうつら/\都の友人のことや、長くまたは近く會はない愛婦あいふどもの上に馳せてゐると、馬も亦半ば眠つてゐたのだらう。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)