愚拙ぐせつ)” の例文
あるところには五体十体、やや離れて五十体、駒井甚三郎は、その目をひくものの一つ一つをかぞえて行くうち、愚拙ぐせつなるもの、剽軽ひょうきんなるもの、なかには往々にして凡作ならざるものがある。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)