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愁歎
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しゅうたん
ふりがな文庫
“
愁歎
(
しゅうたん
)” の例文
秀調の戸浪、団十郎の源蔵と相
俟
(
ま
)
ちて始終寸分の
隙
(
すき
)
なく、まま微に入る妙あり。福助の千代、品格ありて
愁歎
(
しゅうたん
)
も騒しからず。菊五郎の松王とは一対の好夫婦なりき。
両座の「山門」評
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
何でも
二歳
(
ふたつ
)
か
三歳
(
みっつ
)
の子供がありましたがその可愛盛りの愛児がこの間死んだので、私の妻はほとんど狂気のごとくに歎き私も漁に出掛けても少しも面白くないという
愁歎
(
しゅうたん
)
話。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
ふと愛した近隣のこどもに死なれ
愁歎
(
しゅうたん
)
の世にも
憐
(
あわ
)
れなありさまを述べたものなどであつた。
上田秋成の晩年
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
世にいじらしい物はいくらもあるが、
愁歎
(
しゅうたん
)
の玉子ほどいじらしい物はない。
武蔵野
(新字新仮名)
/
山田美妙
(著)
松王の
詞
(
ことば
)
の中に刀を納め、襷をとり、肌を入れ、松王が投げ出しし大小を揃へて返す。
愁歎
(
しゅうたん
)
の中はじつとうつむき聞き居り「につこりと笑うて」の白は云ひ悪さうにいふ。
両座の「山門」評
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
“愁歎”の意味
《名詞》
愁い、嘆くこと。
(出典:Wiktionary)
愁
常用漢字
中学
部首:⼼
13画
歎
漢検準1級
部首:⽋
15画
“愁歎”で始まる語句
愁歎場