悶情もんじょう)” の例文
要するに、盲動もうどうだった。——帰りがけの鳥越城における空巣稼あきすかせぎの程度では、その消耗も士気の挫折ざせつも埋まるはずもないほどな打撃である。殊に、かれの悶情もんじょうは、ゆべくもなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)