悲寥ひりょう)” の例文
◯論理整然たるビルダデの攻撃に会してヨブ答うるにことばなく、その悲寥ひりょうは絶頂に達して、ついに友のあわれみを乞うに至る。これ十九章一節—二十二節である。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
二十四節までの友に対する語は、天地に挑むが如き元気充盈じゅうえいせるものにて、あたかもバイロンやニエチェの一篇を読むようであるが、これに反して二十五節以下は沈痛悲寥ひりょうなる哀語である。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)