患難なやみ)” の例文
もしくも厳冬の候に起これば、人々の苦痛と惨状とはいっそう烈しいであろう。その日は『患難なやみの日』だ。天地開闢かいびゃく以来、空前絶後の患難だろう。
どうしたらこの患難なやみから救われるのでしょう。私が生きておりますのはアヤ子のためにこの上もない罪悪つみです。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そうして、その一度一度ごとに、私の心は沈淪ほろび患難なやみわたされるかのように、畏懼おそれ、ふるえるのでした。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
だから「それ我らが受くるしばらくの軽き患難なやみは、きわめて大なる永遠の重き光栄を得しむなり」(コリント後書四の一七)とパウロの言ったのは、このイエスの御言に対する最善の応答であります。