“恵印法師”の読み方と例文

読み方	割合
えいんほうし	100.0%

えいんほうし

こちらは鼻蔵（はなくら）の恵印法師（えいんほうし）で、『三月三日この池より竜昇らんずるなり』の建札が大評判になるにつけ、内々（ないない）あの大鼻をうごめかしては、にやにや笑って居りましたが

竜 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

これを見た恵印法師（えいんほうし）はまさかあの建札を立てたばかりで、これほどの大騒ぎが始まろうとは夢にも思わずに居りましたから、さも呆れ返ったように叔母の尼の方をふり向きますと

竜 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

大鼻の蔵人得業の恵印法師（えいんほうし）が、ある夜の事、弟子もつれずにただ一人そっと猿沢（さるさわ）の池のほとりへ参りまして、あの采女柳（うねめやなぎ）の前の堤（つつみ）へ、『三月三日この池より竜昇らんずるなり』と筆太に書いた建札を

竜 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)

恵	常用漢字 中学 部首:⼼ 10画
印	常用漢字 小４ 部首:⼙ 6画
法	常用漢字 小４ 部首:⽔ 8画
師	常用漢字 小５ 部首:⼱ 10画