恩爵おんしゃく)” の例文
のみならず曹操の文には、彼が夢想もしなかった恩爵おんしゃくの好餌をもって、裏切りをすすめてある。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おれには、もっと大きな恩爵おんしゃくが、やがて沙汰されるにちがいない」——と。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
という見方から今にも頼政が恩爵おんしゃくにあずかるであろうと、平治の乱後、清盛以下の六波羅一門が、爛漫らんまんと咲き華やぐ栄進ぶりと共に、彼へのご沙汰をも注目していたものだったが、頼政は心のうちで
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「信長にも、何とぞ恩爵おんしゃくくだしたまわりとうござります」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
恩爵おんしゃくの勅に接した日も、張飛は勅使をもてなした後で
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)